Erlen electronic lab notebook OS
OPEN SOURCE Apache-2.0・無料

化学者のための、
実験ノートOS。

サーバーも、インストールするデータベースも、月額もいりません。

Erlen(エルレン)は、化学者のためのオープンソース電子実験ノートです(Apache License 2.0)。 導入はAIコーディングエージェントが代わりに行い、動くのはあなた自身のCloudflareアカウント(無料枠)の上。 コンテナも仮想マシンも管理者も要りません。実験記録も添付ファイルも、そこから外へ出ません。

オープンソース Apache-2.0 無料 サーバー0台・DB構築なし データは自分のアカウントの中だけ 外部サービスに依存しない 招待制マルチユーザー
¥0価格も運用費も(Cloudflare無料枠の範囲で動く)
286本同梱ユニットテスト(npm test で全部走る)
41件溶媒プリセット(試薬マスタへ一括投入)
30–60分初回セットアップの目安(うち人の作業は数分)
3権限owner / editor / viewer の招待制

why

紙にも、サブスクにも、OSSにも、居場所がなかった。

実験記録の置き場所を真面目に探したことがある人なら、この三択に見覚えがあるはずです。

paper

紙のノートは、検索できない

「あの反応、去年似た条件でやったはずだ」——それを確かめるために、棚の背表紙を眺め、 ページをめくる。書くのは速いのに、探すのが致命的に遅い。 学生が卒業すると、その人のノートは事実上ブラックボックスになります。

saas

高機能ELNは、借り物のまま

国内で導入できるELNは、ほぼすべてがサブスクか要問い合わせのエンタープライズ型です。 1人あたり年数万〜数十万円。研究費が続く限りしか使えません。 契約を切った瞬間、そこに積み上げた記録との距離が一気に遠くなります。

oss

既存のOSSは、運用が仕事になる

既存のオープンソース電子実験ノートは、いずれも優れたソフトです。ただしどれも常時稼働のサーバーとデータベースが前提で、コンテナ環境を用意し、アップデートとバックアップを回し続ける必要があります(必要メモリが8〜16GBと書かれているものもあります)。それができる研究者は、たいていもう自分でやっています。

——その中間が、無かった。

「Webアプリで、複数人で使えて、それでもサーバーを1台も立てない」電子実験ノートは見当たりませんでした。Erlenはそこに置いたオープンソースです。

definition

この製品が「OS」を名乗っている理由

ここで言うOSとは、完成品のアプリケーションではなく、あなたの研究室に合わせて AIと一緒に育てていく「土台」のことです。

アプリは、使い方を覚えるもの 提供者が決めた入力欄に、自分の研究を合わせて入れていきます。合わない項目は、我慢するか使わないかの二択です。
OSは、自分に合わせて作り変えるもの Erlenはコード一式が手元にあります。項目を増やす・計算式を足す・帳票の体裁を変える。作り変える権利が最初から付いています。
作り変えるのは、あなたとAI 手を動かすのはClaude Codeです。「反応テーブルに内部標準の列を足して」と日本語で頼めば、コードとテストごと増えます。
誤解のないように

届いた状態でも、そのまま実験ノートとして完成しています。育てるのは「そうしたくなったとき」で構いません。 OSと呼んでいるのは、育てる余地が閉じていないという意味です。

three reversals

三つの逆転

Erlenがやっているのは、新機能の追加ではありません。電子実験ノートという道具の「持ち方」そのものを裏返すことです。

reversal 01

月額が、ゼロになる

Erlenが動くのは、あなた自身のCloudflareアカウントの無料枠です。 Workers・D1(データベース)・R2(ファイル置き場)——個人から小規模研究室の使い方なら、 無料枠の中に収まります。開発者へ払うお金も、CPUの時間貸しもありません。

サブスクは、払い続けている限り使える道具です。Erlenは、置いた瞬間から自分の道具です。 この差は3年目から効いてきます。

subscription 1人あたり年数万〜数十万円。人数が増えれば増える。止めれば使えなくなる。
erlen 無料。Apache License 2.0で公開しています。人数が増えても増えない。止める概念がない。
reversal 02

データが、自分の手元に残る

実験記録も、スペクトルの添付ファイルも、置かれるのはあなたのアカウントの中だけです。 提供者のサーバーを経由しません。こちらから中身を見ることも、集計することもできません。

ベンダーが値上げしても、方針を変えても、事業をやめても、データは1ミリも動きません。 Erlenには「退会」という概念がありません。解約先が存在しないからです。 退職・卒業のときも、動くのはCloudflareアカウントの持ち主だけで、記録は同じ場所に残ります。

依存している外部サービスもありません。認証も、データベースも、ファイル置き場も、 Cloudflareと自前の実装だけで完結しています。 よそのサービスが仕様変更しても、値上げしても、事業を畳んでも、Erlenは動き続けます。 外部と通信するのは、化合物情報を引くときのPubChem(米国NIH/NLMの公開API)だけです。

subscription 記録はベンダーのサーバーの上にある。移行はエクスポート機能の出来に左右される。
erlen D1とR2はあなたの資産。同梱スキルでいつでも丸ごとローカルへ書き出せる。
reversal 03

足りない機能は、AIに足させる

SaaSで機能が足りないとき、できるのは要望を出して待つことだけです。 優先順位を決めるのは自分ではありません。

Erlenはコードが全部手元にあります。Claude Codeに 「反応テーブルに内部標準の列を足して」「この帳票を学内書式に合わせて」と日本語で言えば、増えます。 テストが286本同梱されているのは、AIが直したときに壊れていないことを機械が判定できるようにするためです。

subscription 要望フォーム → 検討 → 次期リリース。来ないこともある。
erlen その場で頼む → AIが実装 → テストが緑なら公開。判断するのは自分。

features

できること

「電子化のために増えた仕事」を作らないことを設計方針にしています。 紙より速く書けて、紙より速く見つかる。それ以外は足していません。

core 01

反応テーブル:当量を基準に、全部が勝手に埋まる

試薬を並べて、基質の仕込み量と各試薬の当量を入れる。 それだけでモル数・必要量・理論収量が相互に自動計算されます。 計算の起点はどこでも構いません。質量から当量を出すことも、当量から必要質量を出すこともできます。 生成物の実収量を入れれば、収率がその場で出ます。

スケールを2倍にしたい日は、基質の量を書き換えるだけです。 Excelの計算シートを毎回コピーして、参照を直して、ずれに気づかないまま仕込む——あれが無くなります。

反応テーブルで当量・理論収量・収率が自動計算される画面
反応テーブルで当量・理論収量・収率が自動計算される画面
core 02

構造式:Ketcherをページの中で描いて、そのまま残す

EPAM社の構造式エディタ Ketcher を同梱しています(Apache License 2.0)。 外部サービスへ送るのではなく、あなたのWorkerの中で動きます。 描いた構造は SMILES / molfile としてページに保存され、あとから開いて描き直せます。

化合物名やCASを入れれば PubChem から分子式・分子量などを自動補完します (30日キャッシュ・取得に失敗しても手入力で先へ進めます)。

ページ内でKetcher構造式エディタを開いて分子を描いている画面
ページ内でKetcher構造式エディタを開いて分子を描いている画面
実験ノートノートブック → ページの2階層。自動保存。目的・操作・考察を、その日のうちに書き切れる粒度で。
日本語の全文検索SQLite FTS5のtrigramで、日本語の文中の語も引っかかります。「あの条件どこだっけ」が数秒で終わる。
R2への添付スペクトル画像・PDF・生データをページに添付。1ファイル既定25MBまで、置き場所はあなたのR2。
印刷用レポートページを1枚のHTMLへ整形。ブラウザの印刷からPDF化・製本できます。報告書と学位論文の付録に。
監査証跡(追記専用)ページの改訂履歴を自動記録。誰がいつ何を変えたかが、上書きされずに積み上がります。
招待制マルチユーザーGoogleログイン。owner / editor / viewer の3権限。研究室単位で共有し、卒業生をviewerへ落とせます。
試薬マスタ・在庫試薬の台帳とロット単位の在庫。溶媒プリセット41件を同梱、取り込んでから自由に編集できます。
機器管理機器の台帳(メーカー・型番・管理番号・点検)。サンプルプリセットつき。
ノートブック一覧とページ編集画面の全体像
ノートブック一覧とページ編集画面の全体像

demo

説明を読むより、触ったほうが早い。

実データを入れたErlenを公開しています。Googleアカウントでログインすると閲覧専用で 中を見られます。反応テーブルの自動計算も、構造式も、印刷レポートも実物です。 インストールもクレジットカードも要りません。

manifest

リポジトリに入っているもの

git clone すれば、下のものが全部そのまま手に入ります。「あとで公開します」も「別売のプラグイン」もありません。

プログラム一式Workerのサーバーコード(依存ライブラリなしの素のJS)と、ビルド済みの画面(React)。改変は自由です。
SETUP.md(AI向け手順書)約30,000字。人が読むためのものではなく、AIが読んで手を動かすための技術手順書です。順序・安全ルール・失敗したときの分岐まで書いてあります。
3つのClaude Codeスキルeln-setup(初回構築)/ eln-update(新版の適用)/ eln-backup(退避と復元)。「セットアップして」と言えば起動します。
ガイドHTML 2本人が読む「初回セットアップ」と「更新の適用」。AIへ渡す依頼文がコピーボタン付きで並んでいます。このサイトでも 全文 読めます。
LICENSE / NOTICEApache License 2.0 の全文と、同梱している第三者ソフトウェアの帰属表示。商用利用・改変・再配布のいずれも許諾されています。
AI運用憲法AIにこれを触らせるときの安全ルール(migrationsは追記のみ、破壊的操作は人の承認を取る、等)。AIに先に読ませます。
溶媒プリセット 41件研究室でよく使う溶媒の初期データ。画面のボタン一つで試薬マスタへ投入し、あとから編集・削除できます。
機器プリセット有機合成の研究室でよく使う機器のサンプル。自分の実機に書き換えて使います。
ユニットテスト 286本反応計算・権限・認証・テナント分離まで。改造したあとに「壊れていないこと」を機械が判定します。
ライセンス Apache-2.0 テスト 286本 溶媒プリセット 41件 Windows / macOS 両対応 npm依存は wranglerのみ

requirements

必要なもの(ハードルは隠しません)

ダウンロードしてすぐ動くものではありません。下が揃っていない場合、うまくいかない可能性が高いです。

必要なもの何に使うか費用
Claude Code セットアップと運用を任せる作業AI。Fable相当のモデルを推奨します(Sonnet相当でも通りますが、詰まったときの復帰力が違います)。 別途契約
Cloudflareアカウント ノートが動く場所。Workers / D1 / R2。サインアップにクレジットカードは不要です。 無料枠で動きます
Googleアカウント ノートへのログインに使います。研究室で使うなら代表者のもの。 無料
Node.js 22.5 以上 AIがコマンドを実行するために必要です。入っていなければAIが導入から案内します。 無料
OS Windows / macOS 両対応。どちらでも実アカウントで通し検証済みです。 —
step 1クローンしたフォルダをClaude Codeで開く
step 2「セットアップしてください」と頼む
step 3CloudflareとGoogleに自分でログインする
step 4秘密の値を1つ貼り付ける
step 5自分のURLでノートが開く
初回セットアップの所要は30分〜1時間。うち、人がやるのはログインと貼り付けだけです。

コマンドはすべてAIが実行します。何が起きるかを先に確かめたい方は、 リポジトリに同梱しているガイドを そのまま公開しています。手を動かす前に、自分にできそうかを判断してください。

fit

向いている人/向いていない人

無料だからといって、誰にでも勧められるものではありません。下の右側に当てはまる方は、使わないでください。

向いている

  • 自分のデータを自分で持ちたい研究者。ベンダーの都合で記録の置き場所が変わるのが我慢ならない人。
  • 研究室単位で共有したいPI。人数課金なしで、学生を招待して権限を分けたい人。
  • AIで道具を育てたい人。Claude Codeを日常的に使っていて、足りない機能は自分で足す発想がある人。
  • 紙・Excel・クラウドストレージに散らばった記録を、1か所へ寄せたい人。
  • サーバー管理者のいない研究室で、それでも電子実験ノートを使いたい人。

向いていない

  • GxP/CSV等の規制対応が必須の現場。Erlenは改訂履歴(監査証跡)を持ちますが、規制適合を保証する製品ではありません。査察の対象になる業務では使わないでください。
  • コマンドを一切触りたくない人。実行するのはAIですが、その画面を見ていられない人には向きません。
  • 手厚いサポートが要る人。問い合わせ窓口はありません。不具合の報告や議論はGitHubのIssueで行います(返答を約束するものではありません)。
  • Claude Codeを使う予定がない人。ErlenはAIに任せる前提で組まれています。
  • 所属機関の規程で、外部クラウドにデータを置けない人。

who made it

作った人について

本業が化学者です。作っているのはマーケターでもSaaSベンダーでもなく、 実験ノートを毎日書いている側の人間です。

電子実験ノートを自作するのは、これが3本目になります。 1本目はWeb版の ProcessELN(processeln.com)、 2本目はiOSアプリ「化学ラボノート」で、 どちらもリリース済み・App Storeで配信中です。

Erlenは、その2本の蓄積の上に建っています。 化学ドメインの計算ロジック、ノートブック→ページのデータモデル、 owner / editor / viewer という権限の切り方——いずれも、 実際に運用するなかで形が固まったものです。ゼロから思いつきで設計したものではありません。

ただし基盤は全面的に作り直しました。 Erlenは Cloudflare(Workers / D1 / R2)と自前の実装だけで完結し、 外部のクラウドサービスに一切依存していません。 ログインの仕組みも自前です。依存が無いということは、 他社の都合で止まることも、値上げされることも、仕様変更に振り回されることも無いということです。

2本を運用して分かったのは、「機能が足りない」のではなく 「置き場所と持ち方が間違っている」ということでした。 Erlenは、その結論から作り直した3本目です。 自分が毎日使うために作りました。 実アカウントで通しの検証を済ませ、いま自分の記録がこの上に載っています。 誰も使わなくても自分は使い続けるので、更新が止まる心配だけはありません。

licence

ライセンスと費用

Erlenは無料です。Apache License 2.0 で公開しています。

OPEN SOURCE Apache-2.0
¥0 オープンソース・無料
Apache License 2.0。商用利用・改変・再配布のいずれも許諾されています。特許条項つきの寛容型ライセンスです。
人数課金なし。研究室のメンバーを何人招待しても、費用は発生しません。
運用費もゼロ。Cloudflareの無料枠の範囲で動きます(超えた場合の従量課金はCloudflareとあなたの契約です)。
有人のサポート窓口はありません。不具合の調査も環境依存の解決も、まずは同梱ドキュメントとAIで行ってください。 質問できる場所はあります(Discordの創星(そうせい)・🧪|erlenとGitHubのIssue)が、 いずれも返答をお約束するものではありません。
アップデートの提供は保証しません。出したときはリポジトリで配ります(更新履歴)。
導入・移行のご相談は有償で承ることがあります。gakushijob@gmail.com までメールでご相談ください(対応可否は当方で判断します)。
無保証です

Apache License 2.0 のとおり、Erlenは現状有姿で提供され、いかなる保証もありません。 記録の保全(バックアップと復元試験)は利用者の責任で行ってください。

Claude Codeの費用は含みません

作業AIの利用料は、あなたとAnthropicの契約です。Erlen自体は無料ですが、こちらは別にかかります。

GitHubで見る(erlen-eln/erlen) 先に公開デモを触る
flow 1公開デモで中身を確かめる
flow 2リポジトリをクローンする
flow 3Claude Codeで開く
flow 4「セットアップして」と頼む
flow 5自分のURLでノートが開く

free · 詰まったら聞ける

詰まったら、聞ける場所があります

「入れてみたいが、最初の一歩でつまずきそう」という方へ。 Discordに Erlen の部屋を用意しました。売り込むものはありません (無料のオープンソースなので)、「デモを触った感想だけ」でも歓迎です。 メールのほうがよければ、そちらでも受け付けます。

使い方の質問・導入の相談

Discordのコミュニティ創星(そうせい)の 🧪|erlen 部屋へどうぞ。 AIで研究や仕事を効率化する人たちの集まりの中に、Erlen専用の部屋があります。 実験データそのもの(化合物名・条件・生データ)は貼らないでください。

不具合の報告・機能の要望

GitHubのIssueへお願いします。日本語で書いていただいて構いません。 記録として残るので、次に同じところで詰まった人の役に立ちます。 セキュリティ上の問題だけは、公開の場ではなく非公開の窓口へお願いします。

faq

よくある質問

プログラミングの知識は必要ですか?

コードを書く知識は要りません。書くのはAIです。

ただし「AIが実行しているコマンドの画面を見ていられる」程度の耐性は必要です。 黒い画面が流れていくのを見て手が止まってしまう方には向きません。 セットアップで人がやるのは、CloudflareとGoogleへのログイン、内容の承認、秘密の値の貼り付けの3つだけです。

サポートがない、とは具体的にどういうことですか?

問い合わせ窓口が無い、ということです。返答を約束できる体制がありません。

代わりに、AIが調べて直せる状態を同梱しています。約30,000字のSETUP.md、AI運用憲法、 286本のテスト、3つのスキル。詰まったらエラー文をそのままClaude Codeへ貼ってください。 不具合の報告や改善の提案はGitHubのIssueへどうぞ(対応をお約束するものではありません)。 導入・移行の個別のご相談だけは、有償で承ることがあります。

Cloudflareの無料枠で足りますか?

個人〜小規模研究室の使い方なら十分です。無料枠はD1が5GB・R2が10GBあります。

実験記録のテキストは1ページあたり数KBです。5GBは、文字だけなら数十万ページに相当します。 効いてくるのは添付ファイルのほうで、R2の10GBは、1枚2MBのスペクトル画像なら約5,000枚です。 足りなくなったらCloudflareの従量課金へ移れます(R2は1GBあたり月$0.015程度)。 その契約はあなたとCloudflareの間のもので、こちらは介在しません。

データはどこに保存されますか?

あなたのCloudflareアカウントの中だけです。テキストの記録はD1(データベース)、 添付ファイルはR2(ファイル置き場)に入ります。

提供者のサーバーは一切経由しません。こちらから中身を見ることも、 使用状況を集計することもできません(そういう仕組みが入っていません)。 外部と通信するのは、化合物情報を引くときのPubChem(米国NIH/NLMの公開API)だけです。

退職・卒業したらどうなりますか?

Cloudflareアカウントの持ち主が変わらない限り、記録はそのままです。 Erlenには「退会」も「解約」もありません。解約する相手が存在しないからです。

研究室で使っている場合は、Cloudflareアカウントを研究室代表者のものにしておくことを勧めます。 個人アカウントで立てたものを引き継ぐ場合は、同梱の eln-backup スキルで全データを書き出し、 新しいアカウントで立て直して流し込めます。

複数人で使えますか?

使えます。招待制のマルチユーザーで、権限は owner / editor / viewer の3段階です。

ownerが招待し、editorは書ける、viewerは読むだけ。卒業生をviewerへ落とす運用ができます。 人数による追加料金はありません。招待メールは自動では飛ばないので、 画面に出る案内文をコピーして相手に渡す形になります(メール送信の仕組みを持たないぶん、外部サービスに依存していません)。

GxP対応ですか? 査察に使えますか?

対応していません。使わないでください。

Erlenはページの改訂履歴(誰がいつ何を変えたか)を追記専用で自動記録しますが、 これは研究の記録としての追跡性のためであって、GxP/CSV/21 CFR Part 11 等の 規制要件への適合を保証するものではありません。バリデーション文書も供給者監査の受け入れもありません。 査察対象の業務では、適合を保証する商用ELNを選んでください。適性診断でも、この条件は一発で「向いていない」と判定します。

既存の紙ノートやExcelから移行できますか?

自動の移行ツールは同梱していません。ただし、移行こそAIの得意分野です。

ExcelやCSVの試薬台帳は、Claude Codeに「このCSVを試薬マスタへ投入して」と頼めば、 その場でスクリプトを書いて流し込めます(APIもDBスキーマも手元にあるため)。 紙のノートについては、まず「今日から新しい記録はErlenへ」で始めて、 過去分は必要になったものだけ遡って入れる運用を勧めます。全部を移そうとすると、たいてい途中で止まります。

アップデートは有償ですか?

無償です。ただし提供を保証しません(ライセンスのとおり無保証です)。

これまでに出した版と、その版で何が変わったかは更新履歴で全部公開しています。

新しい版はリポジトリに出ます。適用は同梱の eln-update スキルが行い、 あなたの設定値・実験記録・添付ファイル・投入済みの秘密値は上書きされません (migrationsは追記のみという設計にしてあります)。作った本人が毎日使っているものなので、 現実的には直し続けることになると思います。

Claude Codeの費用は別途かかりますか?

かかります。Erlenの価格には含まれていません。あなたとAnthropicの契約です。

初回セットアップだけなら消費は小さいですが、機能を足し始めると相応にかかります。 Fable相当のモデルを推奨します。安いモデルでも通りますが、 詰まったときに自力で復帰できるかどうかで体験が大きく変わります。

無料ということは、機能を削った版ですか?

違います。公開しているのが全部です。上位版も、有料プラグインも、機能フラグもありません。 開発者が自分の実験記録に使っているものと同じコードです。

Apache License 2.0なので、商用利用も改変も再配布も許諾されています。 見返りに求めるのは、著作権表示とライセンスを残すことだけです。

商用利用や、社内・学内への展開はできますか?

できます。Apache License 2.0なので、商用利用・改変・再配布のいずれも許諾されています。 企業の研究所での業務利用、学内の複数研究室への展開、改変版の配布も含みます。

条件は同ライセンスのとおりです——著作権表示とライセンス全文を残すこと、NOTICEファイルがあれば引き継ぐこと、 変更したファイルにその旨を記すこと。詳しくはLICENSEを読んでください。

同梱のKetcherやPubChemのライセンスはどうなっていますか?

構造式エディタ Ketcher は EPAM Systems 製で Apache License 2.0 です。 Erlen本体と同じライセンスで、帰属表示(LICENSE / NOTICE)も同梱しています。

PubChemは米国NIH/NLMの公開サービスです。取得したデータの利用条件はPubChemのポリシーに従ってください。 溶媒・機器のプリセットは初期データの例です。物性値や法規区分はグレードや供給元で変わるため、 実務では必ずSDS等の一次情報で確認してください。

last call

実験ノートを、借りるのをやめる。

コードは全部公開されています。まず公開デモで中身を確かめて、 できそうだと思ったらクローンして、Claude Codeに「セットアップして」と頼んでください。

オープンソース Apache-2.0 無料 サーバー0台 サポートなし