Erlen electronic lab notebook OS

同梱ガイドの全文公開

AIに頼んで、
自分だけのノートを立ち上げる。

これはリポジトリに同梱している初回セットアップガイドを、そのまま公開したものです。この手順を見て「できそうにない」と思ったら、無理に入れないでください。それが分かることが、このページの目的です。

難しい設定もコマンド入力も、すべてAIが実行します。あなたがするのは、 CloudflareとGoogleへのログイン、内容の承認、 そして最後に秘密の値を1つ貼り付けることだけです。

コマンドはAIが実行 画面操作もAI ログインだけ自分 所要 30分〜1時間 データは自分のアカウントの中だけ
AIがすることコマンド実行、ブラウザ操作、設定、検査、公開
あなたがすることログイン、承認、秘密の値の貼り付け
このページのゴール自分のURLでノートが開き、1ページ書けている
はじめる前に

用意するもの(3つだけ)

どれも無料で用意できます。まだ持っていないものがあれば、AIが取得方法を案内します。

もの何に使うか費用
Cloudflareアカウントノートを置く場所(サーバー・DB・ファイル置き場)無料枠で動きます
Googleアカウントノートへのログイン。研究室で使うなら代表者のもの無料
Claude Codeセットアップと運用を任せる作業AI別途契約
あなたのデータは、あなたのアカウントの中だけに置かれます

提供者のサーバーは一切経由しません。実験記録も添付ファイルも、あなたのCloudflareアカウントの中だけです。

まずこれだけ

この依頼文をAIへ渡す

展開したフォルダを開いているClaude Codeへ、下の文章をそのまま渡してください。 ここから先はAIが進行役になります。

AIへの初回セットアップ依頼文
この電子実験ノートを初回セットアップしてください。

最初に SETUP.md と AI_CONSTITUTION.md を全文読み、書かれている順序と安全ルールに従ってください。

進め方のルール:
- コマンドはすべてあなたが実行し、私には打たせないでください
- まず現在の設定と不足項目を調べ、必要な質問を1つずつしてください
- CloudflareとGoogleへのログインが必要になったら、その画面を開いて私にログインを依頼して待ってください
- ログイン後の設定画面(特に Google Cloud Console の OAuth 設定)は、私に手動設定させず、あなたがブラウザ操作で進めてください
- パスワード・確認コード・クライアントシークレットはチャットへ表示させず、安全な入力欄へ私が直接入力できるようにしてください
- 課金に関わる可能性のある操作(R2の有効化など)は、実行前に内容を説明して確認を取ってください
- 公開前検査(npm run doctor:remote)に合格するまで、完了と言わないでください
- 最後に、私がブラウザでGoogleログインし、ノートを1ページ作り、構造式を描いて保存できるところまで一緒に確認してください

作業中は、いま何をしているかと、私が次にすることだけを短く案内してください。
同梱スキルでも呼べます

Claude Codeなら「ELNをセットアップしてください」と言うだけで、同梱の eln-setup スキルが同じ手順を実行します。

AIに取り寄せさせる(MCP・任意)

公開のMCPエンドポイントを Claude Code に一度登録しておくと、最新版の確認と変更履歴の取得を、 AIが必要になった時点でサーバー側の最新版で取りに来られます。 任意です。登録しなくてもリポジトリだけでセットアップは完結します。

公開エンドポイントの登録コマンド
claude mcp add --transport http erlen https://erlen.jp/mcp
  • 登録したあとは「Erlenの最新版を調べて」と言うだけで、AIが版と変更履歴を読み取ります
  • ソースそのものは git clone https://github.com/erlen-eln/erlen で取得します
  • 外すときは claude mcp remove erlen
  • ツールの呼び出しはツール名と日時だけ記録されます(内容は記録しません)
ログインの受け渡し

ログインだけ自分で行い、操作はAIへ戻す

AIが必要な画面を開きます。ログインと本人確認を終えたら、ブラウザを閉じずにAIへ操作を戻してください。

あなたが行う操作

  • Cloudflareにログインし、表示された許可画面で「Allow」を押す
  • Googleにログインする(2段階認証まで自分で済ませる)
  • R2(ファイル置き場)の有効化を求められたら、内容の説明を聞いて承認する
ログイン後にAIへ渡す依頼文
ログインできました。ここから先の設定は、あなたがブラウザ操作で進めてください。特に Google Cloud Console の OAuth 設定は、私に手動設定させないでください。パスワード・2段階認証・秘密の値の入力・課金に関わる承認が必要な場面だけ止めて私を呼んでください。
AIへ渡さないもの

パスワード、2段階認証コード、支払い情報は自分で入力します。AIへ読み上げたり、チャットへ貼り付けたりしません。

一番迷いやすい工程

Googleの設定はAIに任せ、最後だけ貼り付ける

ログイン画面を出すために、Google側で「このアプリを許可する」設定が要ります。 画面が複雑なので、ここは自力でやらずAIに操作させてください。

あなたに回ってくるのは2つだけ

  1. テストユーザーの登録の確認:ログインに使うご自身のメールアドレスをAIに伝えます。研究室のメンバーを招待する予定があれば、その人たちの分も先に伝えておくと後が楽です
  2. クライアントシークレットの貼り付け:AIが安全な入力欄を用意します。チャットには貼らないでください
「このアプリはGoogleで確認されていません」は正常です

自分専用のアプリなので、この警告は出て当たり前です。「詳細」から進んで構いません。審査の申請も、公開への切り替えも必要ありません(この製品はログインの確認だけにGoogleを使い、あなたのGmailやドライブには一切触れないためです)。

うまくいかないときにAIへ伝える言葉

「redirect_uri_mismatch と出ました」「access_denied と出ました」——そのままエラー文を伝えれば、AIが原因を特定して直します。自分で設定をいじらないでください。

公開前の確認

AIの公開前報告を確認する

AIは設定を終えたら公開前検査を走らせます。赤い項目が残っていないことを一緒に確認します。

報告に含めてもらうこと

  • テストが全部緑だったか(286本あります)
  • 公開前検査(doctor)が全項目 ✓ になったか
  • ノートが開くURL
  • ログインできるメールアドレス(オーナー)
  • バックアップの取り方
赤が残っているうちは「完了」ではありません

検査が1件でも赤いまま使い始めると、後からデータが入った状態で直すことになります。ここで潰し切ってください。

最初の1ページ

実際に書いて、ひととおり触る

ここだけは自分の手で確認してください。使う人として違和感がないかを見る工程です。

一緒に確認する順序

  1. URLを開いて「Googleでログイン」
  2. ノートブックを1つ作り、ページを1枚追加する
  3. 構造式エディタを開いて、適当な分子を描いて保存する
  4. 反応テーブルに試薬を足して、当量と収率が自動で出るのを見る
  5. 画像かPDFを1つ添付して、開き直せることを確認する
  6. 検索ボックスで、いま書いた語を検索する
  7. 印刷レポートを開いて、PDFにできることを確認する
  8. 「試薬」タブと「機器」タブで「プリセットを読み込む」を押す(溶媒41件などの初期データが入ります。あとから自由に編集・削除できます)
研究室で使うなら、メンバー招待もここで

右上のメニュー →「メンバー」から招待できます。招待メールは飛ばないので、画面に出る案内文をコピーして相手に渡してください。相手のメールアドレスをGoogle側のテストユーザーにも足す必要があるので、招待するときはAIに伝えてください。

使い始める前に、一度バックアップを取っておく

AIに「バックアップを取ってください」と頼むと、同梱の eln-backup スキルが実行されます。研究記録は取り返しがつきません。手順が動くことを、空のうちに確かめておいてください。

立ち上げたあと

運用でやることは、3つだけ

立ち上げたあとは、基本的に書くだけです。定期的に発生するのは下の3つで、どれもAIに頼めます。

やること頻度頼み方
バックアップ月1回など、自分で決めた間隔で「ノートのバックアップを取ってください」
新しい版の適用更新が届いたとき「新しい版を適用してください」
足りない機能の追加必要になったとき「反応テーブルに◯◯の列を足してください」
改造して壊れないか不安なとき

286本のユニットテストが同梱されています。AIに「テストを走らせて、緑になってから公開して」と伝えれば、壊れたまま本番へ出ることを機械が止めます。

あとは、書くだけ。

ここまで読んで「これならできる」と思えたなら、リポジトリをクローンしてください。「無理そうだ」と思えたなら、それがこのページの正しい使い方です。